電子カルテの効果

事例 小児科 『あけぼの小児クリニック』様(高知県南国市田村乙1992-1)

・FC21 2007年11月
・ORCA 2007年11月
・FC21ワープ 2013年5月

子どもの成長の記録をタイムライン機能で統合管理
診療所向け電子カルテサービス
「Biz ひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ」

タッチペンを用いた手書き入力による簡単操作の電子カルテを、クラウドサービスとして手軽に利用できる「Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ」。子どもや家族の健康を守る小児科の日々の診療において、電子カルテがどのように役に立っているのか、
あけぼの小児クリニック院長の石本浩市氏にお話を伺いました。


選定のポイント

●大切なデータをセキュアに守る高信頼なバックアップ環境
●タッチペンで手書き入力できる、簡単・シンプルな操作性
●留意点などをメモ書きして自由に貼り付けられる付箋機能

期待効果

●カルテの運用管理業務の省力化と、BCP 対策の強化
●患者である子どもやその家族と向き合う時間の増加
●会計システムとの連携による待ち時間短縮や事務処理の効率化

震災を機にバックアップ環境の整った 電子カルテサービスに更改

「大切な電子カルテデータを安全にバックアップできる環境が整うとともに、診療後の患者さまの待ち時間を大幅に短縮できました」と導入成果を語るのは、あけぼの小児クリニック院長の石本浩市氏。地域に貢献したいとの思いから、故郷の高知で2001 年に開業して以来、身近なかかりつけ医として、地元の多くの子どもたちとその親たちから厚い信頼を得ています。

同クリニックが電子カルテを導入したのは、2007 年にさかのぼります。それまでは紙カルテの保管スペースの確保に追われていましたが、カルテを電子化したことで、煩雑な運用管理からも解放され、診療業務を大幅に効率化できたといいます。

しかし、東日本大震災の発生を機に、カルテデータを院内のサーバーに保存しておくことのリスクが顕在化。長年にわたって電子カルテを安全に保管でき、いざという時でも消失を防げるバックアップ環境の導入が急務と考えました。そして検討の結果、高度なセキュリティを備えたNTT 東日本のデータセンターにデータを預けるクラウドサービス「Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ」(以下、FC21ワープ)に更改することとなったのです。

会計システムとの連動で、診療後の 患者さまの待ち時間短縮に貢献

FC21ワープは、堅牢なデータセンターで電子カルテのアプリケーション、マスタを一元管理・運用するクラウドタイプのサービス。アプリケーションを購入する必要がないため、初期費用が抑えられ、手軽に導入することができます。

データセンターでデータをバックアップしているので、災害時などのBCP 対策としても有効です。「いざという時でもデータを消失することなく、迅速な診療再開が図れるという安心感はとても大きいですね」(石本氏)

診療現場での使いやすさを第一に開発されたシステムなので、使い勝手も優れています。ペンタブレットによる手書き入力をはじめ、ボタンをタッチするだけで処方や処置などの指示が行えるシンプルな操作性を実現。デジタルでありながら、アナログ感覚で操作することが可能です。

また従来の紙のカルテでは、診療後に会計計算や処方箋作成などパソコン入力を伴う事務処理のため患者さまの待ち時間が発生していたのに対し、電子カルテにより会計計算や処方箋作成が自動化され、待ち時間を大幅に短縮することもできました。

ここがポイント

小児科におすすめ!

●患者さまとやりとりしながら、ペン1本で手軽にカルテ入力
●付箋機能で家族の健康状態も合わせてチェック
●タイムライン表示で長期にわたる成長の記録を的確に把握

手軽な入力操作で、患者さま 一人ひとりと向き合える診療が実現

あけぼの小児クリニックでは、日々の診療にFC21ワープを大いに活用しています。タッチパネルディスプレイに手書きで入力するのは、紙カルテと同様な手軽さ。薬剤を処方する際には、体重や年齢に応じた用法や用量をワンタッチで表示する「用法用量自動表示機能」を用いて正確かつ効率的な処方を実践しています。病気になった子どもを診察し治療する小児科においては、患者である子ども一人ひとりとしっかり向き合ってコミュニケーションを取ることが不可欠。FC21ワープの手軽な入力操作のおかげで、対面でやりとりする時間が十分に確保でき、親身な医療が実現しているといいます。

また、「小児科として子どもの健康を守ることはもちろん、両親や祖父母も含めた家族の健康を守り、子育て支援を図ることも大事な役割」と考える石本氏は、子どもの診療に付き添って来た両親や祖父母にも健康状態を尋ね、場合によっては診察を受けることを勧めています。そうした際に役立っているのが、FC21ワープの「付箋機能」。簡単なメモ書きを電子カルテに貼り付けることができ、カルテを立ち上げるたびに、記入したメモの小画面が表示されるようになっています。石本氏は、付き添いの家族の健康状態などをメモとして貼り付けておき、次に来院した際にその後の経過を確認。

「子どもだけでなく家族全体を見守るのも小児科の役割。子どもの風邪がうつった母親の体調や祖母の腰痛の具合などをメモして、経過を気遣うこともあります。家族に喫煙者がいると分かれば、それをメモしておき、診察のたびに子どもへの受動喫煙の影響を説いて、禁煙指導を行ったりもしています。FC21ワープの付箋機能は手軽に使えるので、子どもだけでなく、その家族と向き合い、家族全体の健康を守るのにもとても重宝しています」(石本氏)

子どもの成長を見守るツールとして、 タイムライン機能に期待

FC21ワープは、過去の治療や処方内容を時間軸上に一覧表示する「タイムライン機能」を標準搭載しています。年・月・日単位で表示を切り替えることができ、任意の時点をクリックすれば詳細な診療データも表示されます。これまでの診療経過の全体像を把握しつつ、必要に応じて詳細な診療記録をスムーズに参照することができます。

小児科では、乳幼児の頃から長期間にわたって、子どもの成長を見守ることとなります。「FC21ワープの『タイムライン機能』であれば、そうした子どもの健康状態の記録を時間軸に沿って自在に確認することができます。子どもが大きくなってからも、過去のどの時期にどんな検査や予防接種を受けたか直ちに把握できるなど、将来にわたっての活用が期待できます。今後の診療に積極的に役立てていきたいですね。私はライフワークとして小児がん経験者のケアに取り組んでいますが、FC21ワープが、長年にわたって必要となるカルテデータを安全かつ確実に守り、なおかつ見やすく使いやすいシステムに進化することを願っています」(石本氏)

なお、FC21ワープの今後の機能拡充として、小児科の診療には欠かせない、子どもの成長曲線を自動的に作成する機能の搭載なども予定しています。NTT 東日本では、これからもさまざまな機能の追加・向上を図りつつ、ICTを活用して子どもの健やかな成長をサポートするあけぼの小児科クリニックの取り組みを支援していきます。

あけぼの小児クリニックの概要

四国の南の玄関口である高知龍馬空港にほど近く、周囲には平坦な田園地帯が広がる。院長の石本浩市氏は、長年にわたり小児がんの最前線で数多くの子どもたちの命を救ってきた小児科医であり、現在もなお小児がん経験者を支え続けている。2001年に故郷の高知で開業して以来、身近なかかりつけ医として、小児科医療の分野で地域の人々の安心・安全な暮らしに大きく貢献している。

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